今、話題の「ChatGPT」。
AIによる自動文章生成能力が高く、かなり注目されています。
- ChatGPTとは?
- ChatGPTをつかった企業分析
- AIが考えたソフトバンクグループの業績分析
- AIが考えたイーロン・マスクのtwitter買収についての世論
- AIが考えたApple社の株価評価
- ChatGPTでアナリストの業務が変わる?
ChatGPTとは?
wikiには、こんな説明がされています。
ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開したチャットボット。OpenAIのGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習と強化学習の両方の手法で転移学習されている
2022年11月30日にプロトタイプとして公開され、幅広い分野の質問に詳細な回答を生成できることから注目を集めた。しかし、人間が自然と感じる回答の生成を特徴としていることから、自然に見えるが事実とは異なる回答を生成することもあり、大きな欠点とされた
簡単に言えば、質問を投げると、回答文を返してくれるということです。
普通の検索では、検索結果までですが、もう一歩進んだ状態の内容を得ることができる感じでしょうか。
ChatGPTをつかった企業分析
さっそく、ChatGPTを使って、こんな試みをしてみました。
なお、ここでつかった企業名・個人名は、他意はありません。
AIが考えたソフトバンクグループの業績分析
Q:質問
ソフトバンクグループの2022年3月期業績が悪い理由を教えてください。A:ChatGPTによる回答
2022年3月期のソフトバンクグループの業績について、一般的な情報源からの情報をもとにお答えします。
2022年3月期のソフトバンクグループの業績が悪かった理由は、以下のような要因が考えられます。
WeWorkの影響:ソフトバンクグループは、米国のオフィスシェアリング企業であるWeWorkに出資していたが、WeWorkの株式評価が低下し、ソフトバンクグループは多額の損失を計上することになりました。
COVID-19の影響:COVID-19パンデミックは、ソフトバンクグループのポートフォリオ企業に影響を与えました。特に、ソフトバンクグループが投資したUber、Didi、Grabなどの配車アプリは、世界中の移動制限によって大幅に減収しました。
OneWebの費用:ソフトバンクグループは、英国の衛星通信企業であるOneWebに出資しているため、開発および打ち上げ費用が発生しました。
これらの要因により、ソフトバンクグループの業績は影響を受け、減収減益となった可能性があります。ただし、詳細な財務情報については、公式の財務諸表を確認することが必要です。
2021年3月期に約5兆円もの純利益を計上し、その翌年の2022年3月期は一転し、約2兆円もの赤字となってしまった、ソフトバンクグループ。
その業績悪化の要因について、ChatGPTに聞いてみて、出てきたのが上のような内容です。
事実の正誤の確認はしていませんが、簡単な質問文から、このような文章がスラスラで生成できてしまうのには、驚きです。
AIが考えたイーロン・マスクのtwitter買収についての世論
Q:質問
イーロン・マスクのtwitter買収についての世論を教えてください。
A:ChatGPTによる回答
2021年11月、イーロン・マスク氏がTwitter社を買収することを示唆するツイートを投稿し、世間を驚かせました。しかしこのツイートは冗談であると発表され、買収の実現可能性は不明確なままです。そのため、世論についての一般的な見解は、以下のようになっています。
一部の人々は、マスク氏がTwitter社を買収すべきだと主張しています。マスク氏は長年、SNSにおいて積極的に意見を発信しており、Twitterを所有することで、自身のメッセージをより多くの人々に届けられるようになると考えている人々もいます。また、Twitterの株主たちは、株価が上昇し、自分たちの投資が増えることを期待しているかもしれません。
一方で、Twitterを所有することで、マスク氏が自由な表現や報道の自由を制限する可能性があると懸念する人々もいます。Twitterは、世界中の人々が自由に意見を交換できるプラットフォームであり、言論の自由を守ることが重要だと考える人々もいます。そのため、マスク氏がTwitterを所有することによって、この価値観が損なわれることを恐れる人々もいます。
総じて、イーロン・マスク氏がTwitter社を買収する可能性については、賛否両論があります。しかし、この話自体が実際には冗談であることが明らかになっているため、実際にどのような反応があったかは分かりません。
別の質問をしてみると、こんな感じのものになりました。
現時点では、イーロン・マスクがTwitter社を買収しているので、内容的に古いものがありますが、これはたまたま教師データの古さの問題でしょうか。
それでも、当時いろいろと言われていたことがまとめられています。
AIが考えたApple社の株価評価
Q:質問
Apple社の株価は割高ですか?A:ChatGPTによる回答
Apple社の株価が割高かどうかは、複数の要因によって異なりますが、一般的には高水準にあると見られています。
Apple社は、長年にわたって安定した収益性を維持しており、株式市場でも高い評価を得ています。また、iPhoneやMacなどの人気製品を展開しており、世界中で高い市場シェアを誇っています。このような成長性が期待される企業に対しては、投資家たちは高い評価をつける傾向があります。
しかし、一方で株式市場は、将来の業績を考慮して企業価値を評価するため、現在の株価が将来の成長性を十分に反映しているかどうかが重要です。現在のApple社の株価水準は、過去数年間にわたって急激に上昇し、市場の平均的な水準に比べて割高とされることがあります。また、競合他社の存在や、一部の市場でのシェア低下など、Apple社にとってのリスク要因もあります。
総じて、Apple社の株価が割高かどうかは、市場の状況や将来の業績見通しによって変わるため、一概には言えません。ただし、多くの投資家がApple社の将来性に期待を寄せ、高水準の評価を与えていることは事実であり、投資家にとってのリスクとリターンのバランスを考える必要があるでしょう。
株価の割高・割安といったことをきちんと説明されています。
数値的なものが出ていませんが、文章的にはもっともらしくなっています。
ChatGPTでアナリストの業務が変わる?
今回、上のサンプルを作るに当たり、簡単な問いかけでも、きちんとした文章で返してくれて、ChatGPTの自動文章生成能力の高さを実感しました。
データが古かったりするので、そこはまだ改善の余地があるでしょうし、数値的なものが全然出てこないので、文章に特化したものという割り切りであれば、それなりに使えそうです。
前述したChatGPTの説明にあるように、
人間が自然と感じる回答の生成を特徴としていることから、自然に見えるが事実とは異なる回答を生成することもあり、大きな欠点とされた
たしかにこういうことかと思います。
そういう特性を理解しておいて、最初の下書きレベルを、ChatGPTで生成させ、あとで内容の正誤チェック、UPDATEと自分色に調整していくと、文章レベルのぐっと上がりそうな気がします。