一年ほど前の、2019年4月の出来事の内容です。
平成最後の入社式に臨席
とある会社の入社式に臨席しました。
大学を卒業したばかりで、スーツ姿がまだ馴染んでいなく、フレッシュ感を感じさせる新入社員。
2019年4月で翌月から新しい元号である「令和」が始まりますので、これが「平成最後の入社式」。
その式に出ていて、ふと、私の場合は2000年入社で、それが「20世紀最後の入社式」だったことを思い出しました。
約20年前の話です。
2000年入社の時代背景
入社する前年に、2000年問題があり、前年の新人社員は大変な目にあった、という話を聞いたりしました。
その頃は、一般家庭用のインターネットが、テレホーダイのダイヤルアップで接続し、ADSLが出始めようとしていた時代。スマホやSNSは、まだありませんでした。
2000年頃から、ITや通信が一気に広がったように思います。ちょうど、その頃から社会人になり、IT業界に直接関係のない業種にも関わらず、コンピューターとインターネットの進歩とともに、一緒に歩み始めたようにも感じます。
社員という立場の時代
最初に入社した会社には「労組」というのがあり、入社すると、強制ではないですが、任意で加入させられました。あまり直接の関わりはないですが、賞与や昇給などのテーブルを交渉し、その結果が翌期に反映されるようなことがあり、社会の授業で習ったようなことが、労使交渉というのは、こういうのかというのを実感した思い出があります。(交渉結果で、ベースが低いので、新入社員への恩恵はわずかですが。。。)
そういえば、社員という立場は、最初の数年だけで、あとは取締役などの社員でない立場で、いわゆる雇用主という立場。今では、その期間の方がすっかり長くなってしまっています。
入社したての頃、社長や取締役というのは、社員とは違う、雲のような存在という気がしていました。今や、図太くなったのか、耐性がついたのか。そういうことは、あまり動じなくなりました。
会社側は入社手続きで大変
入社式での新入社員は、会社にとってお客様的な感じです。来たるべき現場にそなえて、入社式まではお気楽な感じだと思います。
一方の、裏方である会社側の人事部等は、けっこう大変です。
私は、ベンチャーの採用みたいなことにも、少し携わり、社員(新入社員・中途社員関係なく)の入社時に会社が行わなければいけない、手続きがけっこうあり大変でした。
思いつくかぎり、列挙すれば、
- 雇用保険への加入
- 社会保険(厚生年金、健康保険)への加入
- 年金番号の把握
-
(扶養家族がいる場合)健康保険被扶養者
- 住民税の支払い
- (中途の場合)それらを行うために前の会社の源泉徴収票
こういうときこそ、一つの手続きで、自治体や行政の各所の手続きが一度にできる、ワンストップ的ものがあればいいのに、とよく思いました。
今でも、この作業量が、そうたいして変わっていないのは、日本の進歩の無さの現れなのでしょうか。
小さな会社の場合は、外部の専門家にお願いしたほうが、作業漏れが少なくなり、安心です。
上記の手続きの他に、
- 研修の計画
- PC等の機器の手配
- 机等の準備
などなど、必要となります。大会社の採用となれば、大人数となりますので、前々から準備しておかないと、大変なことになるでしょう。
...なんてことを思い出させた入社式でした。
実り多き社会人人生が始まりますように!