今回は「目標10 人や国の不平等をなくそう」について見てみます。
SDGsには17の目標が定められています。
その一つである「目標10 人や国の不平等をなくそう」について見てみます。
SDGs 目標 10 国内および国家間の不平等を是正する
国連の文章によれば、
- 2016年の時点で、後発開発途上国から世界市場への輸出品のうち、64.4%に対する関税がゼロとなっていますが、この割合は2010年以来、20%増大しています。
- 20%の最貧層世帯の子どもは依然として、20%の最富裕層の子どもに比べ、5歳の誕生日を迎える前に死亡する確率が3倍も高くなっています。
- 社会保障は全世界で大幅に拡大しているものの、障害を持つ人々が極めて高額な医療費を支払わねばならない可能性は、平均の5倍にも上っています。
- 開発途上国の大部分で、妊産婦の死亡率は全体として低下しているものの、農村部の女性は依然として、都市部の女性に比べ、出産中に死亡する確率が3倍も高くなっています。
- 所得の不平等の中には、男女間を含む世帯内の不平等に起因するものが30%に及びます。女性は男性に比し、平均所得の50%未満で暮らす可能性も高くなっています。
上記のような課題として、「社会的弱者や疎外された人々のニーズに配慮しつつ、普遍的な政策」が必要とされています。
各企業における「目標10 人や国の不平等をなくそう」の取り組み事例
大日本住友製薬株式会社
- 医療格差に対する取り組み
- 医薬品アクセス向上の取り組み
- 途上国における医療インフラ整備、医療人材育成の取り組み
- Access Acceleratedへの参画を通じた、途上国における非感染性疾患への取り組み
- 母子保健ボランティアの育成支援(カンボジア)
- 社員食堂を通じたTABLE FOR TWOへの参加(日本:5事業所)
野村不動産ホールディングス株式会社
ユニバーサルデザイン推進
分譲マンションにおけるバリアフリー・ユニバーサルデザイン採用率:100%
株式会社 武蔵野銀行
各国内及び各国間の不平等を是正する
- ダイバーシティ推進
- あらゆる人々への差別ないサービス提供。
株式会社 アーキ・ジャパン
- エコキャップ回収運動 〜地球に愛を 子供たちに愛を〜
株式会社かんぽ生命保険
- ダイバーシティの推進、働き方改革、人材育成
調べてみて:自社の技術革新さを挙げる企業が多い
この「目標10 人や国の不平等をなくそう」は、国や人における格差、とくに貧困に関する目標です。
企業というよりも、国での取り組みが期待される目標かと思います。いろいろ企業のCSRページを見ても、「ダイバーシティ」「ユニバーサルデザイン」といった取り組みがほとんどで、この目標に関しては、少し弱いように感じました。
貧困をつくるのは神ではなく、私たち人間です。なぜなら私たちが分かち合わないからです。
by マザー・テレサ