今回は「目標11 住み続けられる まちづくりを」について見てみます。

- SDGs 目標 11 都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
- 各企業における「目標11 住み続けられる まちづくりを」の取り組み事例
- 調べてみて:自社商品の都市での活用事例を挙げる企業が多い
SDGsには17の目標が定められています。
その一つである「目標11 住み続けられる まちづくりを」について見てみます。
SDGs 目標 11 都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
国連の文章によれば、
- 現在、世界人口の半数に当たる35億人が都市で暮らしていますが、2030年までに都市住民は50億人に達するものと予測されます。
- 今後数十年間の都市膨張の95%は、開発途上地域で起きると見られます。
- 現在、スラム住民は8億8,300万人に上りますが、そのほとんどは東アジアと東南アジアで暮らしています。
- 面積にして地球の陸地部分のわずか3%にすぎない都市は、エネルギー消費の60~80%、炭素排出量の75%を占めています。
- 急速な都市化は、真水供給や下水、生活環境、公衆衛生に圧力を加えています。
- 2016年の時点で、都市住民の90%は安全でない空気を吸っており、大気汚染による死者は420万人に上っています。全世界の都市人口の過半数は、安全基準の2.5倍以上に相当する水準の大気汚染にさらされています。
上記のような課題として、「雇用と豊かさを生み出しながら、土地や資源に負担をかけないように都市を維持」しつつ、「急速な都市化がもたらす諸問題」が懸念されており、「都市化がもたらす課題に対処するため、効率的な都市計画・管理実践の導入が
重要」とされています。
各企業における「目標11 住み続けられる まちづくりを」の取り組み事例
大日本住友製薬株式会社
- 循環型社会への取り組み
- 環境事故防止への取り組み
- 医薬品のライフサイクルを通じた環境負荷低減
- 気候変動や水リスクを考慮した製品開発
- 住友化学グループ会社やサプライチェーンとの連携(Scope3)
東京ガス株式会社
- まちの防災性の向上や、エネルギーを含めた都市機能の集約などにより、住み続けやすいまちづくりに貢献します
ヤマハ発動機株式会社
- 交通弱者のための移動支援実証実験
日野自動車株式会社
- 製品安全技術の追求
株式会社タムロン
- 【車載カメラ用レンズ】
周辺視認カメラ用レンズ、センシングカメラ用レンズなどによる運転者認識の補助- 【交通監視カメラ用レンズ】
高画質の交通監視カメラ用レンズによる、交通事故の抑止効果
調べてみて:自社商品の都市での活用事例を挙げる企業が多い
この「目標11 住み続けられる まちづくりを」は、都市活動に関する目標です。
インフラ系の事業を行なっている企業の場合、この目標に該当する活動が多く、それ以外でも、都市生活に関わる部分での自社製品・技術の役割に言及するところが多いように感じました。
自分だけがよければいいのではなく、みんなでまちづくりを考え、次の世代へと引き継ぐ責任が我々にはあります。
by 鈴木 和也