銀行口座の開設、思っていたより大変でした。
先日、新たに設立した法人の銀行口座を開設しようとしたところ、意外と大変だったので、その顛末を記します。
なお、10年ほど前に、はじめて自分の会社を作った時、メガバンクでの口座開設は、それほど難しくはなかったのですが。。。
新設法人でも、ネットバンクの口座を開設することは、普通の銀行と比べれば容易でしょうが、今回対外的な印象UPを作る必要があるため(悪さをするためではありません)、メガバンクでの口座開設を試みました。
「バーチャルオフィス」 は口座開設に不利?
新設法人の状態としては、こんな感じです。
- 会社形態:合同会社
- 出資金:500万円以上。複数人が出資。
- 住所:バーチャルオフィス(実作業場所は別にあり)
- 業種:サービス業
- 従業員:0人
今回の法人は、特別目的会社(SPC)のようなもので、ほとんどペーパーカンパニー近いです。
銀行口座開設には、なんとなく不利のような予感を感じていました。
本当にその通りでした。
「Webからの事前申請・審査OK後に来店」スタイルがほとんど
R銀行
この銀行での個人の口座なし。
法人所在地に最も近い銀行だったので、まず最初に、このR銀行。
支店に行き、口座開設したい旨を案内係に伝えると、
Webから事前に申請してくれ
審査してOKだったら、必要書類を持って、正式に口座開設手続きをしてほしい
とのこと。
必要書類は持って来ているので、お店で申請と書類提出を併せてできないのか、と言っても取り付く島がない。。。
また、この銀行では、設立して国税から通知される法人番号を持っていないと申請すらできません。
緑のM銀行
この銀行での個人の口座あり。
基本的にR銀行と同様の対応で、Webで事前申請、審査OK後に口座開設手続き。
しかし、ここは窓口での受付は対応していただけました。
が、その審査結果は1週間経った現在、何も来ず。審査落ちたのでしょうか?
青のM銀行
この銀行での個人の口座なし。
ここも基本的にR銀行と同様の対応で、Webで事前申請、審査OK後に口座開設手続き
でしたが、さすがにここまでくると、永年、何社か設立したり会社経営の経験もあるので、ちょっと対応を変えて、裏ワザでの手続きを試みました。
すると、1週間で口座開設終了。
さて、その裏ワザとは。。。と言いたいところですが、また別の機会で。
銀行への借り入のを申し込みではないのに、口座開設でこんなに大変だったのは、意外でした。
銀行にとって、口座のコストがかかるから、もうこれ以上口座を抱えたくない、というように思えてしまいます。
そういえば、このあいだ法務局の登記所で、法人を設立したばかりの女性がいて、「そちらの銀行で口座開設を考えていまして、今から行ってもよろしいですか?」と、銀行に電話していたんですが、「さきにWebから申請しろ」と言われていたようで、スグに口座が作れないことに驚いていた様子。果たして口座作れたんでしょうか。
国などは、創業を活性化みたいなことを謳っているけど、現実はこんなもので、こういうところで、足を引っ張られることが多い。こんな起業における準備環境作りは、ワンストップでできるようにしないと、本来やるべきことに時間が使えずに、ほんとに時間が無駄だと感じます。
参考)銀行口座開設時に持って行くべきもの
銀行のHPに記されている必要書類以外にも、
- 会社案内(もしくは会社HPの印刷したもの)
があるとよいです。
あと、
- 定款
- 税務署に提出した開業届け
などもあれば有効です。
今回は、会社案内/会社HPを必要だと知りつつ、ワケがあり用意できていなかったので、補足資料的なものを用意して、あとは言葉の説明で対応しました。
参考2)なるべく身なりのいい格好で
このご時世、働く姿としては、ジーパン・Tシャツでも基本いいわけですが、銀行への第一印象も大切ですので、スーツとまではいかなくとも、ジャケット程度は着て行った方がよいでしょう。