「<WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~>第2話 Masha Masha Masha スターの素質」から、ベンチャー経営に生かせる経営のヒントとは。
- <第2話 Masha Masha Masha スターの素質 >の概要
- 教訓: ベンチャー創業時は信用ゼロ
- 教訓: 宣伝となるような実績を作る
- 教訓: ベンチャー設立者はお金がない
- サブタイトル"Masha Masha Masha" とは?
- <WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~>とは
- <WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~>に関する関連記事
<第2話 Masha Masha Masha スターの素質 >の概要
第2話は、第1話でWeWorkのプロトタイプを始めてみて、シェアオフィス事業の可能性を確信したアダム・ニューマンが、WeWorkのビジネスを本格に立ち上げる時期です。また、レベッカと結婚し、公私ともにパートナーとしての絆が強まっていくエピソードも描いています。
教訓: ベンチャー創業時は信用ゼロ
第2話では、アダム・ニューマンが、町のカフェでWeWorkのリクルーティング活動を行なっている場面があります。
会社としては設立したてで、社会保険などの福利厚生も、これからという状況。大手の会社と同じレベル待遇を求めているような応募者にとっては、見劣りしてしまう状況です。相手が不安なのを見て、いつものように、アダム・ニューマンは、壮大な夢計画をプレゼンしますが、応募者は「この人、大丈夫?」という反応です。
ソフトバンクの孫正義社長も、創業まもない頃、事務所でみかん箱の上にのって、バイトの前で、「豆腐屋さんのように、1兆2兆単位で数えられるビジネスをやるぞ」と決意表明をしたら、翌日からバイトが来なくなったという、伝説があります。今であれば、当時話していたような事業規模のビジネスを運営されていて、信憑性もありますが、まだ何も実績がない当時は、「この人、大丈夫かなぁ」と怪しみますよね。
採用だけでなく、銀行からの借り入れや、大きな企業との取引でも、ベンチャーであることの信用力の無さが響きます。銀行等の金融機関に行っても、制度融資を除けば、ベンチャーが多額の金額を借りることは、基本的に無理です。
教訓: 宣伝となるような実績を作る
金融機関は、時間が経ち、創業年数や業績が積み上がってくれば、それなりに信用度が増してきて、借り入れができるようになったりします。
しかし、そんなに時間を待っていられないというときには、どうすればよいでしょうか。
一つは、誰もが知っている企業との取引実績をつくることです。大企業との取引が生まれ、その入金があった状態を作ることで、信用度はかなり変わります。
営業活動も「あの企業が採用したならば」ということで、信用調査で懸念されていた企業も、取引が始まったりします。
また、新聞記事に乗るのもありです。日本経済新聞に、ちょっとした紹介記事がでると、それが生きてくることがあります。
教訓: ベンチャー設立者はお金がない
アダム・ニューマンが、「WeWorkは4500万ドルのビジネスだ!」と、自慢しているシーンが第2話ででてきます。一方で、結婚し、夫婦で新居を探しているときに、お金がないから「新居はやめよう」という場面があります。しまいには、妻の親からもらった100万ドルの結婚祝いも、WeWorkの事業に費やすこととなります。
評価額として日本円で数十億円のビジネスを保有しているわけですが、会社自体には、そんなにお金はありません。事業自体はまだ動いておらず、会社だけでなく、自分へのキャッシュインが無い状態です。
自分へのキャッシュを生む方法としては、会社からの役員報酬や配当金、あるいはIPOして持ち株を売却するということになります。あるいは、持ち株を担保に、金融機関からお金を借りるということも可能です。ただし、それらを行うには、事業が立ち上がり、ビジネスのキャッシュを生む状態でないと、なかなか難しいです。
後年、WeWorkの問題として浮上しますが、アダム・ニューマンが不動産物件を借り、それをWeWorkに又貸しして、利ざやを稼ぐということをやっていたようです。IPOの審査を行なっているときに、利害関係者の取引として外部から指摘されて、発覚してしまいました。おそらく、創業期などに、どうすれば自分のキャッシュを作れるか、と模索してできたスキームでしょう。
サブタイトル"Masha Masha Masha" とは?
第2話のサブタイトルは、英語で「Masha Masha Masha」で、日本語では「スターの素質」となっています。
「Masha Masha Masha」は、何の意味か?と調べてみたのですが、ピーンとくるような、明確な訳がわかりませんでした。
どうやら、「Masha」という言葉には、
魅力的で素敵な女性になれる. 魔法をかける『魔女』
という意味があるらしいです。アダム・ニューマンの妻、レベッカのことを指したサブタイトルなんでしょうかね。
ドラマ中、この言葉を言っているかどうか、詳しく見れば、わかるのでしょうが。確かめていないです。
ちなみに、アダム・ニューマンの妻、レベッカは役者を目指していて、第2話ではお金の力で無理やり、自分の劇場を作り、劇を自ら上演してみましたが、演技には向いていないことがわかり、さっさと劇場を閉鎖しまうというエピソードが第2話で紹介されています。
<WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~>とは
WeCrashedは、実話をベースにしたアメリカのオンラインドラマ。シリーズの主演はジャレッド・レトとアン・ハサウェイ。 2022年3月18日にAppleTV+で初公開されました。
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