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「アビガン」って、どこに行った?

 ちょっと前まで話題だった「アビガン」の行方について調べてみました。

「アビガン」って、どこに行った?

 

 

ようやく日本でも、新型コロナウィルスのワクチン接種が始まりました。
先進国の中では、まだまだ接種率が低い状態ですが、
時間が経てば、追いつくことでしょう。

ふと気になったが、
2020年の新型コロナが出始めのころに話題となった「アビガン」。
当時は、感染症の症状に効くと、いろいろと取り上げられたような感じでしたが、
最近は名前を見聞きすることがありません。

 

一体、「アビガン」は、今どうなっているのか、
ちょっと気になり、調べてみました。

おなじみのwikiに詳細な説明があり、要約をすると以下のような状況らしいです。

 

2020年2月22日
日本国政府は新型コロナウイルスの感染者を対象にアビガンの投与を推奨する方針を固める

2020年3月31日
富士フイルムは日本での治験開始を発表

2020年4月7日
安倍首相はアビガンについて「120例を超える投与が行われ症状改善に効果があったと報告を受けている」

2020年4月21日
赤司浩一・九州大学病院長、岩崎昭憲・福岡大学病院長、高島宗一郎・福岡市長は、投与の承認手続きを省略して医師の判断でアビガンの投与が可能となるよう規制緩和を求める要望書を、加藤厚生労働大臣に提出

2020年4月27日
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は、ファビピラビル使用における医療機関向けの注意事項をまとめた文書「コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」を公表。(条件付きで利用可能に)

2020年5月4日
安倍首相は記者会見で、アビガンが臨床研究で有効性が確認されれば5月中の承認を目指す考えを示す

2020年5月26日
学外の専門家による評価委員会から科学的に評価することは時期尚早とされたため研究は継続となり、月内の承認には至らなかった

2020年9月23日
新型コロナウイルス感染症患者を対象としたアビガンの国内臨床第Ⅲ相試験結果が、富士フイルムホールディングスのニュースリリースで報告

2020年10月16日
富士フイルムホールディングスが、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」について富士フイルム富山化学株式会社が新型コロナウイルス感染症に係る効能・効果などを追加する製造販売承認事項一部変更承認申請を厚生労働省に行ったことを発表

2020年12月21日
厚生労働省は、薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、アビガンを新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認するかを審議。現時点では「有効性を明確に判断することは困難」とされ、継続審議となった

2021年4月21日
富士フイルムホールディングスが、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」について、富士フイルム富山化学株式会社が新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした新たな第3相試験を国内で開始したことを発表

これによると、まだまだ治験の途中なんですね。

2020年前半までは、日本が国をあげて薬の承認に向かわせるような雰囲気でしたが、だんだんとトーンダウンしていっているように感じます。

 

未曾有の社会事変に、日本発の創薬が世界で役立つのかと思いましたが、
現実はちょっとむずかしいですね。

 


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