経営者が知っておきたい経済指標。
世の中の景気などを判断するため、「経済指標」とよばれるものが、世界中で日々発表されています。
一週間で50以上の経済指標が発表される
2018年4月のとある一週間だけでも、こんなに発表されています。
- 2018/04/23(月):シンガポール・消費者物価指数(前月比/前年比)
- 2018/04/23(月):ドイツ・製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
- 2018/04/23(月):ドイツ・非製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
- 2018/04/23(月):ユーロ・製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
- 2018/04/23(月):ユーロ・非製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
- 2018/04/23(月):香港・消費者物価指数
- 2018/04/23(月):カナダ・卸売売上高
- 2018/04/23(月):アメリカ・中古住宅販売件数
- 2018/04/24(火):豪・消費者物価指数(前期比/前年比/刈り込み平均・前期比/刈り込み平均・前年比//加重平均・前期比/加重平均・前年比)
- 2018/04/24(火):日本・景気動向指数(確報値)(景気先行指数/景気一致指数)
- 2018/04/24(火):日本・チェーンストア販売額
- 2018/04/24(火):ドイツ・Ifo景況感指数
- 2018/04/24(火):英国・公共部門ネット負債
- 2018/04/24(火):トルコ・設備稼働率
- 2018/04/24(火):アメリカ・住宅価格指数
- 2018/04/24(火):アメリカ・S&Pケースシラー住宅価格(20都市)
- 2018/04/24(火):アメリカ・新築住宅販売件数
- 2018/04/24(火):アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 2018/04/25(水):日本・全産業活動指数
- 2018/04/25(水):仏・消費者物価指数
- 2018/04/25(水):アメリカ・MBA住宅ローン申請指数
- 2018/04/25(水):トルコ・中銀政策金利
- 2018/04/25(水):アメリカ・週間石油在庫統計(原油在庫/ガソリン在庫/留出油在庫)
- 2018/04/26(木):韓国・実質GDP(速報値)(前期比)
- 2018/04/26(木):韓国・実質GDP(速報値)(前年比)
- 2018/04/26(木):シンガポール・鉱工業生産指数(前月比/前年比)
- 2018/04/26(木):ドイツ・GfK消費者信頼感調査
- 2018/04/26(木):香港・貿易収支
- 2018/04/26(木):南ア・生産者物価指数(前月比/前年比)
- 2018/04/26(木):ユーロ・ECB政策金利
- 2018/04/26(木):アメリカ・新規失業保険申請件数
- 2018/04/26(木):アメリカ・耐久財受注(速報値)(前月比/コア・前月比)
- 2018/04/26(木):アメリカ・卸売在庫(速報値)
- 2018/04/27(金):NZ・貿易収支
- 2018/04/27(金):英国・GfK消費者信頼感調査
- 2018/04/27(金):日本・雇用統計(完全失業率/有効求人倍率)
- 2018/04/27(金):日本・東京消費者物価指数
- 2018/04/27(金):日本・鉱工業生産(速報値)(前月比/前年比)
- 2018/04/27(金):日本・小売業販売額
- 2018/04/27(金):日本・百貨店・スーパー販売額
- 2018/04/27(金):豪・生産者物価指数(前期比/前年比)
- 2018/04/27(金):シンガポール・雇用統計
- 2018/04/27(金):日本・日銀政策金利
- 2018/04/27(金):仏・実質GDP(速報値)(前期比/前年比)
- 2018/04/27(金):英国・ネーションワイド住宅価格指数(前月比/前年比)
- 2018/04/27(金):仏・生産者物価指数(前月比/前年比)
- 2018/04/27(金):仏・消費者物価指数(速報)(前月比/前年比)
- 2018/04/27(金):ドイツ・雇用統計(失業率/失業者数)
- 2018/04/27(金):英国・実質GDP(速報値)(前期比/前年比)
- 2018/04/27(金):ユーロ・消費者信頼感指数(確報値)(ユーロ圏消費者信頼感/ユーロ圏業況判断指数)
- 2018/04/27(金):ブラジル・雇用統計
- 2018/04/27(金):アメリカ・実質GDP(速報値)(実質GDP/個人消費/GDPデフレータ/PCEコアデフレータ)
- 2018/04/27(金):アメリカ・雇用コスト指数
- 2018/04/27(金):アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
基本の「経済指標」
これらの経済指標のそれぞれに意味はあります。
ここでは、会社経営において、定期的にウォッチしておきたい基本の経済指標をピックアップしたいと思います。
なお、輸出型や石油依存度が高いなど、会社の事業内容により、重要視する経済指標は異なります。
「卸売物価指数」
卸売物価指数とは、企業間で取引される中間財(製品を作るための部品)や、原材料(小麦、鉄、石油など)の価格変動を示す経済指標。
卸売物価指数の発生源である卸売業者は、生産者にもっとも近い立場にあり、消費者の手に渡る前の価格で取引しており、消費物価指数に先行して景気動向の判断材料として注目されている。
「消費者物価指数」
消費者が実際に購入する段階での、商品の小売価格(物価)の変動を表す経済指標。
消費者物価指数は「経済の体温計」とも呼ばれており、経済政策を的確に推進する上で重要な指標。 国民の生活水準を示す指標のひとつとなっている。
「貿易収支」
一定期間における国やそれに準ずる地域の対外経済取引(財とサービスおよび所得の取引・対外資産・負債の増減に関する取引・移転取引)の統計。
貿易収支の黒字は輸出のほうが輸入より多いということを示している。継続的な赤字は、経済成長の足枷とは関係がなく、景気が良くなると輸入は増えるので、貿易赤字になるのは健全ですらある
「雇用統計」
非農業部門雇用者数と失業率が注目される。失業率の高さは、仕事がないということを表し、その国の経済状況は良くないと判断される。
「日銀短観」
経済の現況と動向をみる上ではもとより、中期的な構造把握の指標としても、重要な経済統計の1つ。日本銀行が四半期ごとに公表している。
「銅(Copper)価格」
住宅の建設や自動車販売、エレクトロニクス製品の販売が上向く場合、事前に銅を大量に仕入れて生産を増やすことから、銅は景気や株価に先行すると言われている。「景気や株価の先行指標として有効性が高くドクター・カッパー(銅)とも呼ばれている」。
「原油価格」
物価は原油価格の動向に大きく左右されており、世界経済の動向を占う重要な経済指標の1つ。
こうしてみると、世の中にはいろいろな指標があるのだなぁと改めて実感します。
景気などの肌感覚的なものを、どうすれば数値的に捉えることができるのか、そういう探求の結果なのかもしれません。
あらゆる経済指標や関連する数字を手帳に書き留め、かつ記憶するようにしています。
by 芦田 昭充