今回の新型コロナ状況下での雑感の備忘録。
医療の状況
医療体制への負荷が増大。医療従事者は、通常時でも多忙なのに加えて、ゴール見えない緊急対応が続き、精神的・肉体手的疲労が心配。彼らが倒れ始めると、本当に危険な状態に。
病床数を逼迫。感染者で軽症の人をホテル滞在に切り替え始めたが、重症者がますます増え始めることを考えると、中国のように、臨時病院を設置して対応することが必要だが、日本の許認可制度がそれを許すか。
経済の状況
自社及びクライアントでは、現段階では特に大きな影響はなし。
飲食店や小売などの対人系の業種は休業となっており、現段階では、大きな倒産は起きていないものの、資金枯渇による廃業や倒産が起き、連鎖倒産が起きてくるのも時間の問題か。
経済全体で見れば、生活者の消費意欲はあり、外食から家庭に移ったりなど、外で使うか中で使うかという、消費する場所が変わっているだけなので、リーマンショックや3.11のときとは違う感じが受けられる。
しかし、法人需要での宴会やイベントなどが開催中止・延期となり、その経済損失はジワジワと出てくる可能性が高い。
また、在宅勤務やテレワークで、ある程度の業務ができ、会議もオンラインでできることが実証されると、オフィスそのものの存在価値が薄れてきて、オフィス相場が変化するきっかけになるかもしれない。
金融市場の状況
3月中旬頃に、急落が起きてからは、4月以降は上昇したり下落したり調整相場。
株式マーケットは、新型コロナの影響で事業休止の影響をうける企業、影響を受けない企業の明雲がはっきり。
テレワークや在宅勤務の影響で、FX取引急増の観測。為替相場を大きく動いたこともあるだろうが、自由時間があることの証か。
金融先物業協会が4月14日に公表した「店頭外国為替証拠金取引の概況」によると、3月の店頭取引(FX)の出来高は1,015兆6,123億円となり、前月比51.94%の大幅な増加となりました。
◆2020年の店頭取引(FX)出来高◆
3月:出来高1,015兆6,123億円、うち円取引937兆1,437億円
2月:出来高403兆0,062億円、うち円取引372兆5,712億円
1月:出来高321兆9,264億円、うち円取引292兆4,317億円
生活者の状況
「緊急事態宣言」が発令されたが、あくまで「自粛要請」。諸外国のような罰則規定がないので、それほど拘束感はない。
そういう状況ではあるものの、在宅勤務やテレワークに移行し、街に出歩く人は、減ってきている。
3月にトイレ紙・ティッシュ紙が店頭から消え、ティッシュ紙は4月に入り店頭に戻り始めたが、トイレ紙はまだ入手困難。朝、開店前のドラッグストアに並ぶ客たち(なぜかシニアが多い。)。
また、穀物類では、最初お米が店頭から消え、それは復活。今は、小麦粉がお店にない。レトルトやカップ麺系も、学校が休校となってからは、品薄状態。
極端な消費購買活動が、在庫・生産管理を狂わす。