国内と国外で違うNintendo Switch 2の価格設定がヒントになる?

驚きのNintendo Switch 2の価格
Nintendo Switch 2が2025年4月2日に発表されました。
驚いたのが、その価格設定でした。
- 日本国内版:4万9980円(税込)
- 多言語版:6万9980円(税込)
現行のNintendo Switchよりも価格がアップとなりますが、海外と比べると、かなり押さえた価格です。
ちなみに、アメリカでの現地価格は、
- 米国:449.99ドル(約6万5712円)
単純に、日本国内版:4万9980円と米国:449.99ドル(約6万5712円)を比較すると、日本とアメリカの価格比率 1:1.31 です。
しかも、単純に日本国内の価格を安くすると、それを買って国外で売る転売も現れますが、日本国内でしか使えないとすることで、しっかりと転売対策もされていて、さすがと思いました。
スタバラテでみる各国の価格差
日本でも、じわりじわりと商品の値上げが行われていますが、諸外国ではここ1-2年での急速なインフレ等で、日本と諸外国での価格差が為替以上になっていることが感じられます。
有名なビックマック指数というのがありますが、
ためしに、スターバックスのスタバラテ・トールサイズについて、いくつかの国の現地価格をピックアップすると、こんな感じになりました。
- 日本:495円
- アメリカ(ニューヨーク):$5.25(約766円)
- フランス(パリ):3.85ユーロ(約621円)
- トルコ(イスタンブール):41.25トルコリラ(約159円)
- スイス:7.17スイスフラン(約1220円)
同じスタバラテでも、日本とアメリカの価格比率 は1:1.54。スイスでは1000円以上!国によって、かなり金額に差があることがわかります。
これだけみると、トルコでスタバラテを大量に仕入れて、スイスで売れば、
トルコで仕入れ:約159円
スイスで販売:約1220円
一杯につき1000円の利益がでて、かなりの利益になることがわかりますが、飲み物は生物ですので、現実的には難しいことです。
今後の価格設定
国内外に商品を提供している会社であれば、今回のNintendo Switch 2の例は、今後の価格設定のヒントになるのではないかと思いました。
現在は、国内外で一律の比率で値上げをしていくと、購買力の違いで、国ごとでその影響がバラツキが発生しうる状態となっています。
今回のNintendo Switch 2の価格設定のように、そのまま海外に持っていって使えないという製品に限っていえば、国内価格と国外価格をを分けることで、国内需要を満たしつつ、国外からの収益も確保できるという仕組みが作れそうな感じがします。
今回の上の日本円換算には、2025年4月4日現在)の以下の公表仲値の為替を利用して計算しています。
- 米ドル=146.03円
- ユーロ=161.51円
- トルコリラ=3.86円
- スイス・フラン=170.26円