アビガンのその後は、どうなった?
昨日の今頃、こんなを記事を書いていました。
上記事を書いた頃は、ようやくワクチン接種が始まったものの、まだまだ治療薬に対する期待があった時期です。
アビガンがコロナに効くかどうかという臨床試験を行なっていて、
2021年4月21日
富士フイルムホールディングスが、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」について、富士フイルム富山化学株式会社が新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした新たな第3相試験を国内で開始したことを発表
という状況でした。
あれからどうなったのか。
状況を調べてみたら、
2022年3月11日
新型コロナウイルス感染症患者を対象とした国内臨床第Ⅲ相試験の被験者の組入れ終了。従来の変異型と比べて重症化率が低い「オミクロン型」の拡大で、アビガンの投与による有効性の検証が困難なため。
ということになっていました。
新規の治験者の受け入れは終了するものの、試験自体は終わらず、今まで取得したデータを解析して、効果が有効かどうかを検証するということです。
ちなみに、「アビガン」は、コロナに効くかどうかは現在試験中ですが、インフルエンザには効く薬として承認されています。ただし、催奇形性の危険があるので、既存薬で効かないウィルスが蔓延した場合のみに使えるという条件付き。
2014年3月に、日本での製造販売承認を取得した。ただしすぐに製造・販売が開始される訳ではなく、新型インフルエンザが流行し、他の薬剤が効かないと日本国政府が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認となっている
その他、エボラ出血熱やマダニ感染症にも効く可能性があるようです。
それにしても、こういう状況になるとは。。。
2020年、コロナが登場し、感染が広がっているときに、当時の首相が「アビガン」を連呼していたのに。。。夢物語で終わりそうです。
アビガンはコロナには効きませんでしたが、富士フイルムホールディングスの株価には、2倍以上も伸びて、効果てきめんだったようですね。