「事業と屏風は広げすぎると倒れる」を回避するためには。

事業と屏風は広げすぎると倒れる
これは、ある先輩経営者が、昔ふと話された言葉です。
「なるほど!」と思うことがあり、
この言葉を、今でもよく覚えています。
知人の経営者が、
今、いくつもの会社を立ち上げて、事業を始めようとしています。
ベースとなる会社は、数年前に立ち上げたものの、それほど業績はよくなく、おそらく赤字スレスレの状態で、そういう状況にも関わらず、関連する事業を行う会社を2-3社、立ち上げてしまいました。
しかも、どの会社も、その知人が社長やCEOになっていて、
小さな会社だから、社長自らが雑務等で動くということもあり、
時間足りないのではないかと思ったりします。
そんな状況を見て、思い出したのが、
冒頭の「事業と屏風は広げすぎると倒れる」という言葉。
もちろん、事業の多角化を成功された企業もあります。
しかし、事業の多角化が失敗し、本業の業績に大きく影響を与えてしまった例もあります。
その成功できた企業と失敗してしまった企業の差、というのは、何でしょうか?
先日、Gino Wickman の「TRACTION」というビジネス書を読んでいて、その答えを垣間見たように思います。
- 社員の思いを束ねるビジョン
- 活動結果を適宜チェックできる仕組み
- ワンマン経営から委ねる経営体制へのシフト
など、企業の運営の仕方のヒントがあり、
それらのヒントをうまく吸収できれば、
事業を広げすぎて倒れる、ということがないのかもしれません。