東証・プライム市場の合否結果の開示が続々!
- 「新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果」が通知される
- 各企業で合否結果の適時開示がぞくぞくと
- 適合状況の二次判定
- 猶予対応
- 新市場区分の選択申請に係る提出書類等
- より厳しくなるガバナンスコード
「新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果」が通知される
2022年4月の新市場への移行に伴い、2021年7月9日(金)、東京証券取引所から全上場企業宛に「新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果」が通知されています。(何か郵送で来るのではなく、Targetのシステム上での通知です)
その通知書に記載されているのは、
以前のここの記事でご紹介した内容のとおり、
- 株主数
- 流通株式数
- 流通株式時価総額
- 流通株式比率
- 売買代金
- 時価総額
の自社に関する数値が記載されていて、
「スタンダード市場」「プライム市場」(「グロース市場」)での基準に満たしていない項目がチェックされています。
各企業で合否結果の適時開示がぞくぞくと
この結果は、当該企業の株価への影響度合いも大きく、インサイダー情報にもなりますので、すみやかに公開情報にするという意味も含め、
- 新市場区分「プライム市場」適合に関するお知らせ
- 新市場区分の上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果のお知らせ
といった標題で、各社から適時開示を行っています。
東証から、合否一覧を公表してもらえれば、各社で個別で開示作業を行わずに済むのですが。。。
すべての会社が開示しているわけではありませんが、中には「不合格となりました」 という開示を行っている企業もいて、今後の対応が大変そうです。
適合状況の二次判定
今回の基準判定での大きなポイントは「流通株式数」で、「株券等の分布状況表」で計算された「流通株式数」の結果が、「流通株式時価総額」「流通株式比率」の基準にも影響してきます。
今回の「新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果」にて、直近の「株券等の分布状況表」では、上場基準を満たさない場合、
- 保有目的が「純投資」されている株式数
- 一次判定以降の「株券等の分布状況表」
を東証に提出することで、二次判定を行ってもらうことができます。
猶予対応
二次判定でも基準を満たさなかった場合には、即上場廃止となるわけではなく、「上場維持基準への適合に向けた計画書」を開示することで、しばらくの間、上場維持を行うことができます。
その間に、計画書にまとめたアクションを実施して、基準に満たすようにすることとなります。
新市場区分の選択申請に係る提出書類等
今後の流れとして、各上場企業は、2021年9月1日から12月30日までに、市場選択の手続きを行うことになります。
その際に、
(市場第一部上場会社がスタンダード市場又はプライム市場を選択する場合、並びに市場第二部上場会社及びJASDAQスタンダード上場会社がスタンダード市場を選択する場合)
- 市場選択申請書
- 市場選択の意向に関する取締役会の決議内容を証する書面
- 上場維持基準への適合に向けた計画書(*基準を満たさなかった場合)
- コーポレート・ガバナンスに関する報告書
(マザーズ上場会社又はJASDAQグロース上場会社がグロース市場を選択する場合)
- 市場選択申請書
- 市場選択の意向に関する取締役会の決議内容を証する書面
- 上場維持基準への適合に向けた計画書(*基準を満たさなかった場合)
- 事業計画及び成長可能性に関する事項
- 事業計画及び成長可能性に関する事項の進捗状況の継続的な開示に関する確約書
を提出します。
より厳しくなるガバナンスコード
なお、プライム市場の場合、コーポーレート・ガバナンスコードが、現行のよりも、さらに厳格化というか要求レベルが高くなることが予想させており、その対応も今後大変になりそうです。