新任取締役の経営手帳

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新設法人の銀行口座開設のその後

先日公開した「新設法人の銀行口座の開設がかなり大変」という記事の、その後の状況。

 

新設法人の銀行口座開設のその後

 

 

 

先日公開した「新設法人の銀行口座の開設がかなり大変」という記事。

 

〜〜[新任取締役の経営手帳]〜〜
新設法人の銀行口座の開設がかなり大変

最近の金融機関事情:銀行口座の開設、けっこう大変でした。

 

 

その後の状況をお知らせいたします。

 

 

緑のM銀行 → 難関

前回、書類を提出して1ヶ月ほどして、支店のスタッフから電話があり、「会社の貸借対照表・損益計算書とオフィスの賃貸契約書を持参の上、来店してくれ」との連絡をいただきました。

実在する会社なのかを確認するためにオフィスの賃貸契約書が必要なのはわかりますが、設立後1ヶ月ほどしか経っていない会社で貸借対照表・損益計算書が必要なのは、どういうことなんでしょう。

設立時の資本金しかない状態での決算書を持って行こうかと思いましたが、幸いなことに、設立してから2ヶ月ほどで1000万円近くの売上があるので、それを反映した月次決算書を持っていくことにしました。

銀行に行くと、あらかじめ決めておいた時間にも関わらず、30分ほど待たされ、ようやく担当者が現れました。カウンター席に移動し、持ってきた書類を提出して、銀行の書類をいくつか書いて、事業概要等を聞かれといったことがされました。担当者といっても、事務スタッフの方のようで、自分では判断できずに、ときどき「これでいいのか」と上長の確認をしに、中座されます。

そして、「それらの書類等をもとに銀行内で審査を進めます」ということになり、その場は終了。

そして翌日、必要書類が別途を用意してくれ、という連絡がありました。それは、クライアント企業との契約書。

あれ?

借入を申し込みに来たわけではなく、単純な口座開設なのに、そんな資料がどうして必要なのでしょう。他行での開設では、そういう資料は全く求められていないのに。

結局のところ、11月に手続き開始してから、この2月までの約3ヶ月経っても、口座ができていません。

 

 

 

ネット専業のJ銀行 → スムーズに開設完了

すぐに口座開設できました。

この銀行では、以前、他で設立した法人での口座開設も何度か行なった経験があり、体感的にスピーディに口座開設していただけます。

今回の新設会社は、対外用の会社Webサイトがなく、何のビジネスを行なっている会社なのか、わかりにくいのですが、銀行所定の事業概要の記入用紙を利用しました。それに、税務署に提出した開業届も添付して提出。それでも問題ありませんでした。

 

 

ネット専業のA証券 → スムーズに開設完了

投資目的ではなく、内部に貯まっている出資金の安定運用のため、証券口座の開設を申し込みました。

個人の口座開設は、インターネットからで完結できますが、法人の場合は、別途記入しなければいけない用紙、登記簿謄本や印鑑証明書の添付書類などが必要で、郵送での手続きとなります。

年末年始を挟んだものの、それでも3週間ほどで、口座開設完了でした。

 

 

このように、他の金融機関ではサクサクと口座開設が進んでいますが、緑のM銀行が、しぶといですね。

当初の目的であった都市銀行の口座が必要という点では、別の都市銀行で口座開設が済んでいるので、この緑のM銀行で口座開設する必要性はないのですが。。。今後の知見のため、しばらく付き合おうと思います。

それにしても、銀行口座開設でこんなに時間取らせるのって、創業ベンチャー会社にとって、非常にもったい無いことだと思います。反社チェックなどの所定のコンプライアンスチェックは必要だと思いますが。たかが口座開設で2-3ヶ月もかけるというのは、どういうことなのでしょうか。

 

 


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