「ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)」は、ランチェスター戦略でポケモンGoを倒せるか?
- ドラクエ世代に懐かしい
- ポケモンGo vs DQウォーク
- ランチェスターの法則
- ランチェスターの一次法則・二次法則
- 織田信長も実践していた?「ランチェスター戦略」
- 市場シェアの攻略に応用できる「ランチェスター戦略」
ドラクエ世代に懐かしい
2019年9月12日からサービス始まりましたゲームアプリの「ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)」。私は、小学校のときにファミコンのドラクエをプレイしていた世代で、さっそくプレイをしてみて、これは面白いです。
「ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)」は、
簡単に言えば、
ポケモンGoの「ドラクエ版」とでもいいましょうか。
いわゆる「位置情報スマホゲーム」で、
リアルの世界を歩きながら、ドラクエの世界に入り、
モンスターやストーリーを攻略していく感じになります。
ポケモンGo vs DQウォーク
世界的な大ヒットゲームとなった「ポケモンGo」に「ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)」が対抗できるのかどうか。
そんな議論をネット上に見ることができます。
ライバルに大きなシェアを取られている領域で、
その牙城を崩すのは、なかなか難しいものです。
たとえば、
天下のGoogleも、FacebookのようなSNS機能を作り、リリースしても、なかなか流行らすことができなかったり
その独占されている市場に、後発者が食い込むのはかなり大変です。
しかし、
ブラウザ領域に、独占状態だったマイクロソフトのIEを、GoogleのChromeがシェアを奪ったり、
ソニーがゲーム市場に参入し、それまで首位だった任天堂の牙城を崩したように、
不可能でもありません。
ランチェスターの法則
経営テーマで、シェアを奪ったり、守ったりするときに、「ランチェスター戦略」というのがあります。
「ランチェスター戦略」というのは、
もともとは軍事の世界から来た理論で、
兵隊や戦闘機や戦車などの兵力数と武器の性能が戦闘力を決定づける
といった「ランチェスターの法則」に由来します。
戦争で、敵に占領されているエリアに、どのぐらいの武器や兵力を投入すれば、制圧できるのか、それを数理モデル化したものです。
ランチェスターの一次法則・二次法則
難しい数式は省いて、ランチェスターの法則の基本的な考え方として、
- 一次法則:戦力の減少は相手の武器性能に比例(接近戦、一騎打ちの法則)
- 二次法則:戦力の減少は相手の武器性能と戦力の積に比例(間隔戦、確率戦の法則)
というのがあります。
これだけで論文ができてしまうぐらい深い内容なので、
ここではあまり深くは述べませんが、
結論を言えば、
強者はなるべく二次法則で守り、
弱者は一次法則で戦うべし
といったことが言えます。
織田信長も実践していた?「ランチェスター戦略」
織田信長の桶狭間の戦いが一次法則の例として取り上げられることが多いです。
兵力3000人の織田信長の軍が、2万人とも4万5000人とも言われる今川軍に勝つことができた理由。それをランチェスターの法則から実証できたりします。
市場シェアの攻略に応用できる「ランチェスター戦略」
戦争の理論数理モデルであるランチェスターの法則が、戦後は、経営学にも転用され、市場シェアの攻略などに応用できる理論「ランチェスター戦略」として使われています。
世界的な大ヒットゲームとなった「ポケモンGo」に「ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)」が対抗できるのかどうか。 おそらく、ランチェスター戦略に絡ませれば、何かしらのヒントがあるでしょう。
しかし、プレイヤーの一人としては、どちらのゲームが勝つとか負けとかは関係なく、ゲームの内容がおもしろければ、どちらでもよいことです。
競争も必要、対立することもあっていい。
by 松下 幸之助