新任取締役の経営手帳

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「平成最後の○○」プロモーション

「平成」が終わるまで、あと2ヶ月。「平成最後の○○」商戦がいろいろと。

 

「平成最後の○○」プロモーション

 

 

今は2019年3月上旬。
日本の新年号の発表まで約1ヶ月。
平成から新年号への移行まで約2ヶ月となりました。

それにしても、新しい年号の発表から施行まで1ヶ月しかなく、和暦の年号を使ったシステム関係の人などは、短い期間で変更対応をせざるを得なく、ちょっとツライですよね。(もっと前に発表してしまえばと思うのですが。。。)

 

 

「平成最後の○○」プロモーション

「平成」という年号が残りわずかとなってきて、最近「平成最後の○○」というフレーズをメディア等でよく使われます。企業などでもプロモーションに活用されています。

たとえば、

  • 平成最後の総力祭(業務スーパー)
  • 平成最後のグミ(フォミリーマート)
  • 平成最後の卒業試験(ECC外語学院)
  • 平成最後の楽天スーパーSALE(Rakuten)
  • 平成最後の決算大商談会(香川トヨタ)
  • 平成最後の特別金利定期貯金キャンペーン(JAしおのや)
  • 平成最後のスーパームーン
  • 平成最後の統一地方選

という感じです。

 

 

「平成最後の○○」という煽り効果?

「平成最後の○○」というフレーズが付くだけで、終末感を煽るような印象を感じるから不思議です。まるで、セールの最後の残り一個、これを逃すと、もうないような感じ。

しかし、たしかに「平成最後」ではありますが、天皇と年号以外はまったく変わらないのです。

実際のところ、経済効果はあるのでしょうか?

 

 

「20世紀最後」の経済効果

近年で言えば、2000年から2001年になるときに、「20世紀最後」の瞬間を迎えたので、「平成最後の○○」に似た商戦があったのかもしれません。(私にはぜんぜん記憶にないので、推測です。)

 

その当時の経済状況を見ますと、

日本銀行の2001年4月に発表された展望レポートによると、2000年は

昨年度の日本経済を振り返ると、景気は、2000年中は緩やかな回復傾向を辿った。しかしながら、同年秋以降の米国をはじめとする海外経済の減速を受けて、年末頃から景気回復のテンポが鈍化し、最近では調整局面に至っている

という状況だったようです。

「20世紀最後」だからといって、とくに消費が活発化してわけではなさそうです。(海外での経済減速感の影響が大きかったのかもしれません。)

 

  

新年号変更後にご祝儀景況が来る?

むしろ、新年号になった後の方が、日本全体でおめでたい雰囲気も生まれ、ご祝儀的な景況感になりそうな気がします。

それだけでなく、新年号への変更にあやかり、「リニューアル」関連、たとえば、家の建て替えや部屋の内装リニューアル、家電の買い替えなど、そういった需要が増えるかも。

また、2019年10月に実施される消費税増税の時期も、駆け込み需要があるでしょう。

「平成最後の○○」よりも、年後半の方が景況感が良さそうな気がします。 

 



今日が最後の日だと思って、行動するべきです
by 柳井 正


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