日本の猛暑は、人間の体にはシンドイですが、ビジネス的には悪くないかもしれません。
7月に入り、日本本土は暑い日の連日となっています。
日本本土は、異常に暑くなっています。テレビの天気予報をみると、沖縄の方が気温が低くいのに、ビックリしました。
先日、沖縄に数日滞在していて、風が適度にあるので、東京にいるときのような、じめっとした暑さとは、違った暑さのように感じます。とはいえ、沖縄の昼間の外は、日差しがきついので、別の暑さがあります。
日本本土よりも南の島の沖縄の方が過ごしやすいというのは、天候だけでなく、ヒートアイランド現象の影響が大きいということなのでしょう。
猛暑による経済効果
この猛暑は、人に対しては暑さで苦しめますが、ビジネス的には経済効果があるようです。
第一生命経済研究所がまとめたレポートによると、
7-9月期の平均気温+1°C上昇で家計消費が+2,900 億円
となるようです。
想像の通り、猛暑により、飲料や関連商材などの売り上げが増えることが、統計的に確かめられたようです。
上記レポートは、こちら↓で確認できます。
第一生命経済研究所・マクロ経済分析レポート「テーマ:日本経済にも厳しい猛暑」
猛暑で恩恵を受ける業種
また、同レポートによると、以下の業者が、猛暑で恩恵を強く受けるようです。
- ビール関連
- お茶・飲料関連
- 製缶関連
- ラベル関連
- エアコン関連
- 家電量販店
- 目薬関連
- 日焼け止め関連
- 喫茶店関連
- 外食関連
- コンビニ関連
- 旅行関連
- 運輸関連
- 広告関連
- 冷菓関連
- 冷凍・製氷関連
- アルミニウム関連
- 段ボール関連
- 電力関連
- 水不足関連
- 日傘・虫除け関連
- 花粉関連
これらの業種を見ていると、冷たい飲み物などの売れ行きがよくなるだけでなく、飲み物用の缶や商品を詰めるダンボール箱といった関連業界の需要も伸びたり、などそんなことがわかってきます。
猛暑の翌年は花粉の影響が大きい
上の業種リストの一番最後に「花粉関連」とあるのは、
夏場の日照時間は翌春の花粉の飛散量に関係する
という影響があり、夏が猛暑になると、翌年の花粉の量が増えるそうです。
翌年、花粉対策商材を販売する医薬品メーカーなどの業績が、この夏の段階から予想できてしまうのでしょう。
「猛暑」「酷暑」の違い
ちなみに、気象庁によると、その日の「暑さ」には、以下のような定義があるようです。
- 夏日:最高気温が25度以上の日。
- 真夏日:最高気温が30度以上の日。
- 猛暑日:最高気温が35度以上の日。
- 酷暑日:気象庁が「猛暑日」を定義する前に、マスコミが35度以上の日の呼び方。
- 熱帯夜:夜間の最低気温が25度以上。
これらの字面を見ているだけで、汗がふき出てきそうです。
まだまだ暑さが続きますが、熱中症にならぬよう、ご自愛ください。
猛暑の夏はコンビニでは冷やし中華が飛ぶように売れます。
by 鈴木 敏文